【Lapps開発者が語る】LappsとDappsの違いとは

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はじめに

今回は、僕自身がLappsを作り実際に感じたことを踏まえてLappsとDappsの違いや、今後のLappsについて書いています。平凡な一個人としての意見として気軽に読んでいただければ幸いです。


Lappsとは

Lightning Networkの上に乗せたアプリとよく言われますが、Lightning Networkによる「超小額決済」を活用したアプリという方がしっくりきます。オンライン上のサービス・モノを購入する場合、クレジットカードやビットコインでは決済手数料が実際のサービス利用料より高くなることがあります。例えば、1個の記事を読むのに10円だった場合、クレジットカードやビットコインの手数料の方が高くなってしまいます。ライトコインやビットコインキャッシュなどの仮想通貨は手数料が比較的低いですが、それはそのコインの価値や取引件数が少ないためです。Lightning Network上で決済をする場合、その手数料は0.001円(現時点)とかなり低く抑えることができます。これにより、10円の記事の購入によるマイクロペイメントが可能となります。


マイクロペイメントの課題

先ほどマイクロペイメントという言葉がでてきましたが、これは超少額決済と呼ばれ、

1ドルの1000分の1を意味し、ミル単位の支払いを効率的に実現する支払いシステムを意味します(Wikiより抜粋)

マイクロペイメントは、オンラインコンテンツ提供者の広告収入や購読料金などのビジネスモデルに対抗した1つの収益モデルとして注目を浴びています。しかし、ユーザーは一般に定額料金を好み、細かい金額を気にすることを嫌います。NetflixやSpotifyは定額料金で見放題聞き放題というのがウケた理由です。これがもし、1再生ごとに10円となると、ユーザーはいつも視聴回数を気にしてしまうでしょう。マイクロペイメントは注目を浴びる一方で批判的な一面もあります。ライトニングネットワークの台頭で、今後マイクロペイメントのビジネスモデルがどのように確立されるか非常に楽しみです。

個人的には、動画やイラスト、カンファレンスで発表したスライドなどを10円単位で販売したり、いいねボタンを押すのに使われたり、スパム対策などに使われるのかなと期待しています。


LappsとDappsの違い

Dappsは分散型アプリケーションのことで、Ethereumのブロックチェーン上で動くアプリなどを指します。EthereumはBitcoinよりも柔軟にスマートコントラクトを作ることができ、ブロックチェーン上に書き込めます。例えば、

「16匹いるペットに対して、もしユーザーがあるペットを飼おうとしたらそのユーザーのアドレスとそのペットIDが紐付けられる」というコントラクト(ここより抜粋)

を簡単に作り、それをブロックチェーン上に書き込むことができます。こうすることで、自動執行可能、改竄不可、透明性のあるアプリができます。ここでは16匹いるペットとしていますが、言い換えるとトークンが16個発行されたとも言えます(要はトークンを発行するアプリ)。

一方のLappsは、アプリ自体はJavaScriptやPython、Javaなどの言語で書き、サーバー上で稼動します。つまり、アプリは分散型ではなく中央集権型です。ただ、そのアプリを使用してサービスを購入するのにLightning Networkを使いビットコインで小額決済ができるのです。Lightning Network自体がビットコイン上のDappとも言えるかもしれません。


Lappsの適用アイディア

ここまででLappsは小額決済が活用できるようなサービス向けのアプリだと分かったと思いますが、ここではもう少し違う観点でLappsを考えてみましょう。Lightning決済の特徴として、

請求書(任意データの付与が可能)を支払うと、レシート(プリイメージ)がもらえる。

という仕組みを利用すると以下のようなサービスが可能になります。

Fraud Proof Swaps:取引所がライトコインを販売しており、ユーザーがライトニングで支払った後にライトコインを送金してくれなかった場合、支払い時の請求書にライトコイン送金先アドレスを載せておくことで、誰でもそのライトコインアドレスの残高が確認でき、取引所が不正していることが証明できる。(あくまでも不正を証明するだけで、支払ったビットコインは取り戻せない)

HTLC-DASH Swaps:DASHはDynamic Adaptive Streaming over HTTP の略語。DASHは様々なデバイスに最適で高品質な動画ストリーミングを配信する規格でRTSPなどを使用せずHTTPサーバで実現可能(参考サイト)。動画ストリーミングをセグメント単位で支払うことで視聴できるようにするテクニック。セグメント単位にプリイメージが埋め込まれ、インボイスを支払うごとに得るプリイメージを使ってセグメントをデコードする(参考サイト)。


当分は、デジタルコンテンツの小額決済向けプラットフォームによる、イラストや動画、音楽、記事などを国境を越えて売り買いができるようなプラットフォームが台頭してくるのではと思っています。また、ブログやオンラインサイトを運営する方々も、広告・購読収入以外にマイクロペイメントによる収益モデルが確立できるようになることも期待しています。

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